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東京 の の字散歩

by donna

人生成り行き 談志一代記

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立川談志師匠と吉川潮との対談集
行間そこここから 談志師匠が吹き出しで
現れてくるような雰囲気がある

テレビの枠の中では語れないような
いろいろな話

聞き手がよいので 本音のトークが聞こえてくる

少年時代はー昭和11年生まれーまだ本がいろいろなくて
貸し本屋で借りては読んでいたという

落語家になってからは
キャバレーまわり というのもやっていたそうです

珍しいですね
演歌歌手ならするのでしょうが

小さん師匠とは袂をわかったけれど
それまでの濃い関係は切っても切れなかったんだというはなし

あるパーティーに 談志が来るんじゃないかと
ドアが開くたびに 首をあげて見ていたという小さん師匠
でも行かなかったよ
という弟子

選挙に出た逸話も面白い
“沖縄の宣伝部長になるつもりだった”
というのは
現在宮崎の宣伝部長になった知事のようなことを
昭和五十年に考えていたのだそう

最後には
すがれるものは落語しかなかった
普通ならドロップアウトしていた自分が
落語だけは認められた


吉川さんのあとがき
表舞台から引っ込んだ落語家を潔いと褒めるが
老いと戦いながら落語を演じ続けるほうが
芸人らしくて
素敵だと思う 
-吉川潮-

by donna-mati | 2009-01-26 22:17 | 町以外 | Trackback | Comments(2)
Commented by amamori120 at 2009-01-27 10:18
貴地に縁の深い談志師匠の本ですねぇ

落語同様 歯切れのいい語り口がよさそうですね♪
Commented by donna-mati at 2009-01-27 20:45
>amamoriさま
ご一読を
痛快なトークです